「夏になると無性に食べたくなる!」「さっぱりしていて美味しい!」つるりと食べやすく、ヘルシーで人気の「ところてん」。最近では、健康志向の高まりから改めて注目されている食品です。
ところてんの原料は「天草(テングサ)」という海藻ですが、実はその品質によって味や食感が大きく変わることをご存知でしょうか?
この記事では、「伊豆産」「国産」の天草を使ったこだわりのところてんの魅力を、創業明治二年・静岡県清水町にある『ところてんの伊豆河童』が詳しくご紹介していきます。
目次
ところてんとは?天草から生まれる伝統の健康食品

ところてんは、古くから日本人に親しまれてきた伝統食品です。
その原料となるのが「天草(テングサ)」という海藻。
乾燥させた天草を煮出して煮溶かし、冷やし固めて作るのが、ところてんの製法です。
昔は各家庭でも作られていたところてんですが、現在では専門のメーカーなどによる製造が主流です。
伊豆産天草の魅力:国産ならではの安心・安全

伊豆半島は、日本有数の天草の産地として知られています。
伊豆半島沿岸は黒潮の影響を受けることや、森林から流れ込む栄養分が海へ流れ込むことなどから良質な天草が育つとされています。この環境で育つ天草は、しっかりとした弾力と独特の風味を持ち、ところてんに最適な原料となります。
また、伊豆産天草は、地元の海女さんたちによって丁寧に手摘みで収穫され、天日干しされるので、最上級の天草としても知られています。
天草は、国産の半額以下の韓国やチリ、モロッコなどの外国産もありますが、品質は圧倒的に国内産のもののほうが優れています。
外国産に比べて不純物が少なく、風味や香りも優れている国産・伊豆産の天草。無添加・無漂白で、体にも優しいのが大きな特徴です。
数ある国産天草の中でも、特に高い評価を受けているのが伊豆産のテングサです。
国産・伊豆産のところてんはここが違う!
スーパーやコンビニで見かけるところてんの多くは、実は外国産の天草や安価な寒天を使って作られています。
一方、国産・伊豆産の天草から作られたところてんは、手間もコストもかかる分、品質が全く違います。
ここでは、伊豆産のところてんの特徴をご紹介していきます。
伊豆産天草を使ったところてんの特徴
- コシと弾力があり、のどごしが滑らか
- ほんのりとした磯の香りと自然な味わい
- 無添加でカロリーゼロ。ダイエットにも最適
- 国産の安心感と地域の伝統文化が詰まっている
市販されている天草には、真っ白のもの(晒天草)と赤色のものがあります。
真っ白の晒天草で作るところてんは海藻の香りが少なく、食べやすくて白っぽいところてんになります。(多少寒天質が抜けてる場合があるので、もろくなりやすい場合もあります)
赤色の天草は、海藻の香りが強く磯の香りを感じられますが、色が黒っぽくなり、海藻の臭いが苦手ない人には食べにくいかもしれません。
こだわりの伊豆河童の天草

伊豆河童の天草は「トラ晒」といって、白い晒し天草の中に適度に赤い天草を混ぜてある最高級の天草です。
伊豆産の白い晒天草と赤い天草を絶妙にブレンドした伊豆河童の天草で作るところてんは、ぷるんと弾む食感とのど越しの良さが魅力の風味豊かなところてんに仕上がります。
一般的にスーパーに売られているところてんの多くは、海外産の天草や、天草以外の海藻を混ぜて作っているところもありますが、伊豆河童では粉寒天や天草以外の海藻などは一切使っていません。
伊豆の天草100%、通常のテングサの2倍の量を使い、昔ながらの製法で丁寧に手作りするところてんは、歯応えのあるしっかりとした食感、つるりとした喉越し、そしてほんのり香る磯の香りが特徴です。
外国産天草の中には、コシが弱かったり、風味が物足りないものもありますが、国産天草はまさに「本物のところてん」の味と食感を約束してくれます。
良いところてんの選び方

せっかくなら、最高に美味しい国産・伊豆産のところてんを選びたいですよね。
ここではところてんの選び方をご紹介していきます。
- 「原材料:天草(国産)」をチェック!
- 必ず裏ラベルの原材料名を確認し、「天草(国産)」と明記されているものを選びましょう。可能であれば「天草(伊豆産)」と記載されているものがベストです。
- 水に浸かっているものを選ぶ
- パック入りのところてんは、水に浸かっているものがほとんどですが、水が濁っていないかなど、目で見て確認してみましょう。
- 賞味期限と保存方法
- これは基本中の基本ですが、賞味期限をしっかり確認することが大切です。裏ラベルを見て、保存方法の記載部分も確認しましょう。常温保存可能なところてんもありますが、高温多湿を避け、冷暗所で保管することが必須です。
ところてんの知られざる健康効果

「さっぱり美味しい」だけじゃないのがところてんのすごいところ!
実は、海藻であるテングサから作られるところてんは、私たちの健康をサポートしてくれる驚くべき食べ物なのです。
2種類の食物繊維が入っている!
ところてんには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。
2種類の食物繊維が入っている食品はなかなか珍しく、以下のような効果が期待されます。
- 便秘解消・腸内環境改善: 食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やして排便を促します。また、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれます。スッキリ快適な毎日を送りたい方に最適です。
- 血糖値上昇の抑制: 食物繊維は、糖質の吸収を緩やかにするため、食後の急激な血糖値上昇を抑える効果があります。糖尿病予防や、ダイエット中の方にもおすすめです。
- コレステロール値の改善: 腸内で余分なコレステロールを吸着し、体外への排出を促す働きも期待できます。ところてんは、生活習慣病の予防にも一役買ってくれます。
カロリーほぼゼロ!ダイエットの強い味方
ところてんは、その成分のほとんどが水分と食物繊維であるため、100gあたりのカロリーがわずか数キロカロリーと、非常に低カロリーな食材です。
「お腹いっぱい食べたいけど、カロリーが気になる…」そんな時に、ところてんは最高の選択肢! 満腹感を与えつつ、余分なカロリーを摂取しないため、ダイエット中の強い味方となってくれるでしょう。罪悪感なく食べられるって、素敵なことですよね。
ミネラルも豊富
海藻である天草は、カルシウム、カリウム、ヨウ素などのミネラルもバランス良く含んでいます。
- カルシウム: 骨や歯の健康維持に不可欠。
- マグネシウム:血液循環を正常に保つ。カルシウムの働きを助け、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ。
- ヨウ素: 新陳代謝の促進、体の働きを活発にする。
ところてんは低カロリーでありながら、私たちの体に嬉しい栄養素がぎゅっと詰まった「スーパーフード」なんです。
ところてんの定番から変わり種まで!おすすめの食べ方
ところてんといえば、酢醤油で食べるのが定番。ただ、それが毎日だと、さすが飽きてしまいますよね。
飽きずに毎日食べられる!ところてんのおすすめの食べ方をご紹介していきます。
麺代わりに: 冷やし中華のタレや、めんつゆにラー油を少し垂らして、冷麺のように食べるのも美味しいですよ。
定番の三杯酢や二杯酢:飽きた!!と思っても、最後にはやはりここに戻ってきます。
甘味で: 黒蜜ときな粉をかければ、まるで和菓子のよう。「ところてんスイーツ」として楽しめます。抹茶やフルーツを添えるのもおすすめです。
サラダ感覚で: レタスやキュウリ、トマトなどの野菜と和えて、ノンオイルドレッシングやごまドレッシングでさっぱりサラダに。(ノンオイルドレッシングで食べるのは弊社社長のお気に入り)
麺代わりに: 冷やし中華のタレや、めんつゆにラー油を少し垂らして、冷麺のように食べるのも美味しいですよ。
まとめ 伊豆産の天草を使ったところてんで、心と体に喜びを!
今回は、国産そして伊豆産の天草を使ったところてんの魅力についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
国産の、そして特に伊豆の豊かな自然が育んだ天草から作られるところてんは、安全性、品質、風味、コシにおいて、まさに最高峰。
水溶性食物繊維+不溶性食物繊維、2種類の食物繊維と圧倒的な低カロリーで、私たちの健康を力強くサポートしてくれます。
あなたの毎日の食卓に、上質な伊豆産の天草を使ったところてんを取り入れてみませんか?
つるりとした喉越しと、続けるからこそわかる健康効果で、あなたの心と体に極上の喜びを与えてくれることでしょう。
健康的な食生活を送りながら、日本の伝統的な食文化を味わう。
美味しくてヘルシー、そんな素敵な体験を、伊豆河童のところてんと共にお楽しみください。

静岡県在住ラジオパーソナリティー&インターネット新聞記者。おいしいものとデジモノが好きです。
伊豆河童店長の「伝統の伊豆ところてんを伝え、伊豆の海女さんを守りたい」という思いに共感し、2022年11月より伊豆河童のよみものを担当。
好きなところてんのたれはほうじ茶蜜。
https://www.tokoroten.co.jp/c/kakitagawa