あなたは寒天についてどれだけ知ってる?糸寒天・棒寒天・粉寒天の違いや使い方を徹底解説!

ゼリーを作ったり、サラダを食べたりするときに活用する寒天。

寒天にはさまざまな種類があることをご存知ですか?

今回は「糸寒天」「棒寒天」「粉寒天」などの違いについて、

静岡県清水町にある創業明治二年・ところてん専門店『伊豆河童』が解説していきます。

寒天とは

ところてんと寒天の違いを、しっかり説明できる人は意外と少ないかもしれません。

ところてんも寒天も、原料は同じ「天草(テングサ)」と呼ばれる海藻です。

「ところてん」は天草を水と一緒に煮て、煮汁を漉し、型に流し込んで、固まったものを「ところてん突き」で細く突き出したもの。

「寒天」は、ところてん突きで細く突き出す前の棒状のものを、凍らせ・乾燥させたもの。

【天草からところてんができる→ところてんを凍らせて乾燥させる=寒天】

ところてんと寒天は原料が一緒で、製法だけが違う、ということを知っている人は意外と少ないです。

原料は一緒ですが、工程が違うことによって、ところてんには含まれる海のミネラル分が、寒天には含まれていません。

その分、寒天はほぼ無味無臭なので、お料理やお菓子作りなどに向いています。

(ところてんにはほんのり磯の香りが残ります)

「寒天」の名前については諸説ありますが、「寒空にさらしたところてんだから寒天」という説もあるようですよ。

こちらも参考に

ところてんとは、そもそも何か?意外と知らない「ところてんと寒天の違い」やところてんの歴史を解説!
https://www.tokoroten.co.jp/blog/history/

寒天の種類

糸寒天・棒寒天・粉寒天と、さまざまな種類がある寒天。

ひとことで「寒天」と言っても、製法などの違いによって、いろいろな種類が存在します。

ここでは寒天の種類や特徴、おすすめの使い方などについて、それぞれ解説していきます。

【糸寒天】

ところてんを寒空のもと置いておいたら凍ってしまい、そこから生まれたのが寒天。

そんな寒天には糸寒天・棒寒天・粉寒天と種類がありますが、この中では糸寒天が最も歴史があります。

細く切ったところてんを乾燥させて出来上がるのが糸寒天です。

昔ながらの糸寒天は、天草(テングサ)100%、天日干しで丁寧に作られています。

<戻し方>

糸寒天は、たっぷりの水に2時間以上つけて戻します。(煮溶かして使う場合は30分以上)

袋などに浸水時間が書かれている場合は、その時間を参考にしてください。

お料理に使う時には、戻す前にカットしておくのがおすすめです。

<使い方>

お料理に使う場合は、戻した糸寒天をしっかり絞って水気を切ってください。

スープや味噌汁、サラダの具などに。

煮溶かす場合は、戻した糸寒天と水(目安は、水500ccに対して糸寒天5g)を鍋に入れて、中火で混ぜながら溶かしていきます。(5分から10分程度。かたまりが無くなるまで)


羊羹などの和菓子や琥珀糖作りなどに。

【棒寒天】

読んで字のごとく、棒状の寒天、それが棒寒天です。

角寒天と呼ぶこともあります。

糸寒天が生まれた後に誕生したのがこの棒寒天、

天草100%のものもありますが、角をしっかりさせるために、天草にオゴノリを混ぜて作られるものも多いです。

たっぷり使えるところが棒寒天の魅力でもあります。

<戻し方>

さっと洗って、ちぎってたっぷりの水で戻します。(30分程度)

袋などに浸水時間が書かれている場合は、その時間を参考にしてください。

戻ったら、しっかり水気を切ってさらに細かくちぎります。

<使い方>

戻した棒寒天を細かくちぎってサラダに。

乾燥したままの棒寒天をちぎって炒め物の最後に加えるのも美味しいです。

王道のゼリーや寒天寄せなどにも。

弊社「ところてんの伊豆河童」の社長によると「外国産の棒寒天というのは聞いたことがない」とのことですので、棒寒天はほぼ国内産と思って間違いないということです。

【粉寒天】

粉寒天のほとんどはオゴノリが主原料とされています。

これまでは、高級な和菓子店では糸寒天を使用し、一般家庭では棒寒天(角寒天)を使う、という認識でしたが、粉寒天が出現したことによって、家庭用の寒天=粉寒天という存在になりました。

粉寒天は工場で生産されています。

オゴノリで作ったところてんに圧力をかけ、強制的に水分を抜いて乾燥させ細かく粉砕したものが粉寒天です。

固まる力が強く、使い勝手がいいのが粉寒天の魅力。

水で戻さず、すぐ使えるというのは便利ですよね。

ただ、コシ・弾力・透明度は糸寒天・棒寒天より劣ります。

<使い方>

水戻し不要で、そのまま使えます。

粉寒天には2種類あり、煮溶かして使うものと、お湯で溶けるものがあります。

味噌汁やスープ、料理にふりかけたり、、

アイデア次第でどんな風にも使うことができます。

食べる目安は、食事のたびに2〜4gが目安です。

粉寒天のほとんどは外国産の原料が使われています。

国産の天草から作られる粉寒天は1割程度ともいわれています。

「ところてんの伊豆河童」の粉寒天は国産にこだわり、伊豆の天草100%で作られています。

無漂白・無着色なので安全・安心です。

無漂白なので白くないのですが、これが海藻由来の自然な天草(テングサ)の色なんです。

本物を味わってほしい・・・

そんな伊豆河童の思いから生まれた粉寒天です。

寒天の魅力、健康と美容の有用性

寒天の成分の約8割は食物繊維で、あらゆる食品の中でトップクラスの含有量です。

他の食品でこれだけの量の食物繊維を摂ろうとすると、相当な量の食事をしないといけません。

寒天の産地・長野県茅野市宮川にある「寒天水産加工業協同組合」によると、40~70歳の男女60人が週に5日以上角寒天を摂取するという調査を3カ月したところ、総コレステロール・悪玉コレステロール・中性脂肪・血糖値が低下し、調査終了後、寒天を摂るのをやめたところ、それぞれの数値がまた増加したということです。

https://www.kanten.or.jp/より

この結果からも、食物繊維は毎日摂ることが大切ということがわかります。

コレステロール・中性脂肪・血糖値の低下に加えて、整腸作用・便秘解消、ダイエット、美肌など、うれしいことがいっぱい。

第6の栄養素とも呼ばれる食物繊維を、ぜひ毎日の食生活に取り入れていきたいですね。

まとめ

・寒天には「糸寒天」「棒寒天」「粉寒天」などの種類がある

・それぞれの特性に合った使い方で、寒天の活用を!

・寒天には食品の中でトップクラスの食物繊維が含まれている

・食物繊維は総コレステロール・悪玉コレステロール・中性脂肪・血糖値低下などに有用

伊豆河童の国産寒天

伊豆河童では、伊豆産100%の天草(テングサ)を使った糸寒天・粉寒天を販売しています。

食物繊維が豊富な寒天をスープ・みそ汁・サラダなど、さまざまなお料理に活用して、美味しく・無理なく、生活習慣病改善に取り組んでみてはいかがでしょう?


ローカロリーでアレンジ自在な寒天を、毎日の食卓にどうぞ!


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